内田康夫さんの浅見光彦シリーズ2冊。読み終わりましたー!!
この2冊は同時刊行されたもので、同じ事件を違う視点から描いたものです。
汚れちまった…の方は浅見光彦視点。
萩…の方は浅見の親友である松田視点。
物語の舞台は山口県で2冊の本は「山口クロス」と名付けられてるそうですよ。
「汚れちまった・・・」というのは中原中也の詩からきているんですが・・・ちょっと無理があった気が(笑)
あんまりそこで「汚れちまった…」って台詞は吐かないよね・・・?みたいな。
でも私は浅見さん以下の中原中也の知識しかなかったもので、そんな詩も書いてたんだ!ていうのは
ありましたね。
かなり後半部分まで中原中也のことに浅見さんがノリ気じゃなかったので(笑)
記事は大丈夫だろうか・・・と藤田編集長並みに気になってましたが、ほほぅ最後にそうきたか!
と浅見さんの心境の変化もなかなか面白かったです。
私は偶然「汚れちまった道」から読んだのですが、こちらは浅見さん視点なので事件の全貌が分かるんですね。
で、その陰で松田さんがどういう動きをしてたかってのを補ってくれるのが「萩」。
だから「萩」の方は補足本みたいなイメージになっちゃってるんですが・・・どうなんだろう。
「萩」を先に読んで消化不良だった部分を「汚れちまった」ですっきりさせた方が良かったのかな?
なんて思ったりもして。
まあ、どちらから読んでも楽しめるかな?
「萩」の方は松田さんのお見合い話がメインみたいになってるんですが、「フィアンセ」って言い方
今もするのかな~と、ふと思った。
「私のフィアンセの…」なんて台詞吐いてみたい(笑)
そして「浅見さんは旦那様とかお父さんにはむいてない」みたいな台詞に衝撃。
これはもう・・・絶対に結婚させてもらえないな・・・浅見さん(合掌)
スポンサーサイト
テーマ : 小説
ジャンル : 小説・文学